タイムマシンに乗って

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ところが科学者は困ってしまった。 タイムマシンは思った以上に燃料の消費が激しく、帰りの燃料が無いのだ。 科学者は燃料である特殊な鉱石を探したが、機械も土地勘も無い時代だ、何年探しても見つからない。 10年程探した所で、科学者はついに諦めてしまった。 この時代で生きていく決心をした科学者は、数十億年研究された超科学を用い、王と呼ばれるまでになった。 さらに月日は経ち、科学者の遺体は、彼が生前から設計していた大きな石の山に宝石と共に埋葬された。 燃料の無くなったタイムマシンはいつの間にか風化し、残ったパーツは将来「オーパーツ」として発掘される事となる。 これより数十億年後、一人の科学者がタイムマシンを発明する。 彼曰く、タイムマシンに使われた斬新なパーツは、古代エジプトの産物だと言う。
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