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合宿
文化祭までなんていってたけど、賞味一月あるかないか
ましてや天文部も展示や研究発表なんかもあるから
慌ただしく毎日が過ぎていった
そんな中蔵王高原で二泊三日の合宿があった
ネオンのない星空はとても綺麗で
ハイ状態だった私は
全然寝れずに
外に出てみた
『寝れないのか?』
ペンションの入口で
缶ビール片手に望遠鏡を覗いてた先生がいた
それまで部活でも話す事もなかったから
ちょいと緊張しながら
側に寄った
『星は好きか?』
頷くと
『先生は星も好きだけど山が好きなんだ』
それから夜が明けるくらいまで
延々話していた
今29才で
大学では山岳部にいた事
いまだ登っている事
私の進路…
話せば話す程
意外な一面を知り
(この先生いい人かも…)
そう思うようになったのは
当然の成り行きだったかも
しれない
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