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そう言って麻美は高笑いを響かせながら、困惑気味の由希を引っ張り、校庭を突っ切り校舎に入って行った。
全く、校門前でよくやる奴らだ。
そして、この校門前と言う場所を言い争いの舞台にしたのも、麻美の計算の内なのだろう。
沢山の生徒が見てる中、当たり前の様に秋人達のクラス、二年B組の生徒も見ていたのだ。
クラスばかりか学校中に、秋人と由希の関係、気持ちは周知。それでも互いに告白される回数は減らないのだが……。
見ていた二年B組の生徒は、どうからかおうか企み、顔を見合わせてニヤニヤしていた。
それを知らぬは当人のみ。
ある者は同情の眼差しで見、またある者は興味の眼差しで見つめている。
そんな中秋人は、どうすれば許してもらえるか悩み、肩を落として校舎に入って行った。
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