姉という存在

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『あれ?プリンないのぉ?』 次の日、一緒に住んでいる2個上の姉が冷蔵庫を覗きながら大声で聞いてきた。 姉は、私同様あのプリンの虜で、いつも姉の分を合わせて2つ買っていた。 『うん…。もう買えない…かも』 『え?何でよ!楽しみにしてたのに!買ってきてよ!』 行けないんだってば! 『じゃあ、自分で買いに行けば?』 ついイライラして、八つ当たりになってしまった。 『高校の通り道じゃない。どうしちゃったの、華。何かあったの?』 一つ深呼吸をして、自分を落ち着かせてから話をした
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