壊滅

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周りを改めてみると、手足がちぎれた死体や頭が吹っ飛んだ死体がころがっていた。 どれも損傷が激しく、誰が誰だかわからなかった自分が軽傷であったことが不思議なくらいだ。唯一身元がわかったのは、両腕がちぎれて死んでいた田辺だけであった。 気絶する前に攻撃していた場所は大穴がポッカリと空いている。 ようやく状況がわかったと思うと、吐き気がするほどの死臭がしてきた。 早くここから出たいと思い、外に出ようとする。 だが、その足が急に止まる。 約40Mぐらいのところでアメリカ兵が戦闘を繰り広げているのである。 しかも後ろ、つまり自分たちが銃口を向けていた方向から、どんどん進軍しているのである。 「ダメだ、出れない。」 俺はそう悟った。
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