壊滅

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今は、昼である。もし、不用意に脱出を試みたら蜂の巣になるのは目に見えている。 脱出する機会は夜しかない。夜陰に紛れて市街地の中心部にいる部隊と合流するのである。だが、この死臭漂い、死体がころがっている廃墟に顔をうずめて死んだフリをしていなければならない。 中心部ならコンクリートでできた頑丈にできた建物があるので、まだ部隊がいると思ったのだ。
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