2 サボりの会長。これ日常

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      「会長―っ!」 猛ダッシュでいつもの場所、朱癸のお気に入りの屋上に向かっていた。 「はぁい」 「どわぁっ」 思わぬところから出てきた朱癸の存在に驚き飛び退ける。 「なんでそんなところから出てくるんですかっ!」 「なんでって茅がくるのわかってたし。だったら脅かしちゃおうかなーって思ってね」 よっこいしょと、植木鉢を利用して立ち上がる。 「・・・・暇、ですね。会長」 「副会長が優秀なもんで。そういう茅は忙しそうだね」 「会長が働いてくれないからですね」 「それはいやな上司がいたものねー」 茅のイヤミをイヤミととらずに軽くあしらう。 「えぇ。・・・・・で?どこに行こうとしているんですか?会長」 「保健室までちょっと飲み物強奪にね」 バッチンとウインクをかまして保健室まで駆け出そうとした。だが、茅に首根っこつかまれ、走り出せなかった。 「ち・・・茅さん?」 「さぁ、戻りましょうか、会長?」 にーっこりと有無を言わせない笑顔で微笑んだ。 「・・・・・・はい」           サボりの会長、連れ戻しの副会長   (ねぇ、ちがちゃん。遊びに)(だめです)      
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