4 理事長息子は哀れな少年?

2/7
前へ
/40ページ
次へ
      「・・・・・・」 「ん?茅、どうしたの?」 急に黙って扉の方を見つめる茅を朱癸はシャーペンを止めて見る。 「・・・いえ、会長、今日はそろそろ終わりにしましょうか?」 「ん―あとちょっとだしやっていくよ」 「今日に限ってそんなコトを・・・・」 「今日なんかあるの?だったら茅だけ終わっちゃっても――――」 「朱癸―っ!!」 「やっぱり来たか・・・・」 バーンと生徒会室の扉を開け入ってきたのは理事長の息子、霧島恭平だった。 その男の登場に茅は心底いやな顔をする。      
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加