4 理事長息子は哀れな少年?

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      「あ、霧島・・・久しぶりだね」 「恭平でいいっていつも言ってんだろ?」 「そうだっけ?」 クスクス楽しそうに笑う朱癸の隣には黒いオーラを纏った茅の姿があった。 「茅ぁ・・・嫌なら嫌っていった方がいいと思うわよ?」 恐る恐る琴波が声をかけるが聞き入れてもらえず、茅は恭平のことをにらみ続ける。 「あ、あの・・・琴波先輩。あの方は誰なんですか?」 「ん?あぁ・・・羽麻たちは初めて見るっけ。アイツは霧島恭平って理事長の息子で朱癸にベタ惚れの男」 「アイツがくる度に茅はあのどす黒いオーラ纏ってて怖ぇったらねぇな」 「あ・・・もしかして、茅先輩、朱癸先輩のコト好きなんすか?」 面白いおもちゃを見つけた子供みたいに笑って疾風は言った。 「見ててわからない?」 フッと笑って琴波は首をすくめる。      
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