2人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ、霧島・・・久しぶりだね」
「恭平でいいっていつも言ってんだろ?」
「そうだっけ?」
クスクス楽しそうに笑う朱癸の隣には黒いオーラを纏った茅の姿があった。
「茅ぁ・・・嫌なら嫌っていった方がいいと思うわよ?」
恐る恐る琴波が声をかけるが聞き入れてもらえず、茅は恭平のことをにらみ続ける。
「あ、あの・・・琴波先輩。あの方は誰なんですか?」
「ん?あぁ・・・羽麻たちは初めて見るっけ。アイツは霧島恭平って理事長の息子で朱癸にベタ惚れの男」
「アイツがくる度に茅はあのどす黒いオーラ纏ってて怖ぇったらねぇな」
「あ・・・もしかして、茅先輩、朱癸先輩のコト好きなんすか?」
面白いおもちゃを見つけた子供みたいに笑って疾風は言った。
「見ててわからない?」
フッと笑って琴波は首をすくめる。
最初のコメントを投稿しよう!