5 花より・・・精霊!?

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                「――――ぎ。朱癸!」 「ん・・・・んぅ・・・琴波・・・?」 いつの間にか寝てしまっていた朱癸は琴波の声で起きた。 「もー、こんなとこで寝てたら風邪引くよ」 「・・・・・今ね、桜の精霊とお話したの!」 「・・・・・寝ぼけてんのか?」 「違うっ!マジな話っ!私にずっとこの木を好きでいてって言ったんだから」 「・・・・・」 一同は困ったように顔を見合わせた。 「会長・・・・」 茅は哀れんだ目で朱癸を見た。 「茅までー。本当のことなんだってばぁっ!」 さぁっと風が吹いた。 朱癸たちの後ろで、桜の花びらが踊るように舞うのだった。           [――――――約束、だからね] 優しく囁かれた言葉は誰に聞かれる訳でもなく、静かに消えていった。            
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