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でも、今なら。
「みっつ、ひ、で…?……っ?!」
最後の力、振り絞って蘭丸の襟首を掴む。
ぐっとこちらに寄せて、唇をぶつける。
口づけとは少し違ったかもしれない。勢いがありすぎて歯がぶつかった。
目の前には、驚きで涙が止まった餓鬼が一人。
「 」
笑ってやれば、ぼたぼたと頬に雫が落ちてきた。
やはり餓鬼ですね、泣き虫な餓鬼。ああ、鼻水まで垂らして。汚いですねぇ。
ねぇ蘭丸。
貴方の気持ち、伝えてくれてありがとうございました。
あの日があったから私は今まで生きてこれたような気すらします。言い過ぎかも知れませんが。
ねぇ、だから、あまり泣かないでください………―――――――
「おっ、そいんだよ……馬鹿光秀っ………!!!」
■□■□■□■□■
蘭光が好きなのに、中々楽しいシチュが思い浮かばない。
さっきやっと浮かんだと思ったら、死ネタ。
………どんだけー。←
光秀が思ったより普通の人になった。
書きたかったのは泣く蘭丸と、ぶつかるようなキスシーン。……ようなというか、ぶつかっとるがな。
『わたしも、すきでしたよ』
浮かべた笑みはきっと、貴方だけの為の。
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