佐助がおかんになるまで

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幸村(弁丸)に仕え出して間もない頃 【佐助は幸村が苦手で、その真っ直ぐさが怖いと思っていそう】 「佐助ぇええ!!!」 「はい、なんでしょうか大将」 「うむ、実はうっかり女中をみな休暇に出してしまっての。ぬしは料理は出来るか」 「まあ、一通りなら……」 「よかろう、では朝餉を頼めるか」 「承りました」 「ぬぉおっ?!おやかたさま、今日の朝げはひとあじちがいますな!!」 「うむ!佐助が作ったのじゃぞ!!」 「なんと!!さすけぇえ、美味でござるぁああ!!!」 「あ、ありがとうございます」 【まだ他人行儀。】 出来心(P.2)の後くらい 【やっぱり真っ直ぐさは苦手だけど、少し打ち解けて来た感じ。】 (そういや俺、なんで料理なんかしてんだろ……) 「さすけぇええ!!今日もびみでござるぅうう!!」 「……、ありがとうございます」 「うむ!!明日は卵焼きを頼むぞ!!!」 「わかりました」 【まだ少し固い。でも笑うようになった、とか。】 忍頭になる前後辺り 【すっかり幸村に感化されて、かるーい飄々とした性格が出来上がっちゃってたりして。】 「佐助ぇえええ!!!今日の朝餉も美味でござるぁああ!!」 「うむ!これも精進の賜物よ!!!」 「某も精進致しまする御館さばぁあああ!!!!」 「ゆぅきむらぁあああ!!!!!」 「はいはい、お世辞はいいから大将も旦那も、とっとと食べちゃってよー?」 【慣れちゃった。】 今現在。 「佐助ぇええ!今日の朝餉も美味でござるぁああ!!」 「あ、そうでしょー?今日の卵焼きは力作なんだー♪」 「うむ、明日は卵焼きにほうれん草を頼むぞ佐助」 「はいはい大将、卵焼き好きだねー」 【すっかり軽口を叩くようにまで。割烹着もすっかり似合うようになりました。】 □■□■□■□■□ ポイントは御館様のおっちょこちょいと幸村の成長具合です(笑) 仮名が漢字になっただけ、という。←
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