喋る

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「……ふむ」 パチッ 「フフ……」 パチッ 「おや、早いね。早計は身を滅ぼすよ」 パチッ 「貴方こそ……いえいえ、それもまた一興」 パチッ 「同感だ。これもまたいずれは滅びるもの」 パチッ 「クク……貴方のそういう考え方、好きですよ」 パチッ 「苛烈、苛烈。私は卿の今の一手が嫌いだよ」 「ご冗談を………待ったなしです」 「いやはや、手厳しい」 パチッ 「そういえば、あれが噂の“竜の爪”ですか」 パチッ 「おや、知っているのかね」 パチッ 「もちろんです……既に随分な噂ですよ。あちらの伝説の忍……の、話も」 パチッ 「それは驚いた。伊達軍が漏らしでも?」 パチッ 「………………。ああ、まさか。そんなことかの右目が許しませんよ……」 パチッ 「だろうな。しかし卿の手は意地が悪い。じわじわと相手を追い詰める」 パチッ 「それをさせてくれないのは、信長公と帰蝶、それに貴方くらいですよ」 パチッ 「お褒めに預かり光栄だ。おや、お茶が切れ……」 「…………(すっ)」 「ああ、助かるよ」 「……まるで小間使ですね」 「本人の希望だよ。戦闘でも役に立つ男だ」 パチッ 「でしょうね………」 パチッ 「やらんよ」 パチッ 「おや、それは残念ですね」 パチッ 「はは。ところで、魔王の所に子がいるそうだね」 パチッ 「ああ、蘭丸ですか。とても活発で、生意気な餓鬼ですよ……なにか気になることでも?」 パチッ 「いや、魔王の子には興味はないさ……ただ、」 「?」 「………ふ、いや卿がその“餓鬼”と、同じくらい餓鬼だというだけのこと」 パチッ 「…………失礼ですね」 パチッ 「ついているよ、餡が」 「!!!」 ■□■□■□■□ マイブーム、光秀と久秀。 二人で碁を打ちながらの会話のみ。始める前におはぎでも食べたんでしょう。 なのでずっと松永はニヤニヤしてた(笑) 俺は明智にどんな夢を抱いているのだろうか。
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