3月10日

2/3
前へ
/42ページ
次へ
「ユウちゃん!受かったよ、高校!!」 ハルカの第一声で 僕は思わず飛び跳ねそうになった。 自分のことみたいに 嬉しかったんだ。 涙を浮かべながら ハルカは僕の手をとった。 ハルカにとっては 自然だった、その行動が 僕の気持ちを スーパーボールみたいに 高く飛び上がらせた。 知ってたよ、ハルカ。 がんばって勉強したこと。 いつもは飲まない ブラックコーヒーだって 何杯も飲んだね。 教科書だって 書き込みとマーカーで ぼろぼろになってた。 努力が実ったんだね。 でも僕は… 反面、ちょっぴり切なくなったんだ。 だって…。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加