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ワニ猫。
『わしの負けです、まっ…まさか月光の使い手とは思いませんでした』
蒼馬。
『月光?魔除けの効果が?』
ワニ猫。
『わしらは昼の間は太陽の神に意識を奪われ、夜の間は月の神に存在することを許されている。月光とは、媒体するものが月の光を長い年月浴びて神水につけて初めて出来る現象。その首飾りは月光の加護をうけていたっていうことだ。本当になかなかお目にかかれない貴重な代物だ』
蒼馬。
『そういえばこれはとても大切なものだから絶対に手放してはいけないって言われてたんだ』
ワニ猫。
『月光で相手を浄化すると、まやかしのものは善のオーラに祝福され悪のオーラが消えるらしい。』
よく見るとワニ猫の
体のまわりから
かすかに
光のようなものが
溢れ出しているのが
蒼馬にはわかった。
蒼馬。
『本当だ。なにかが溢れ出しているのがわかる。こんなことがあるなんて…』
ワニ猫。
『月光の加護をうけた蒼馬よ。わしの邪悪な心を断ち切ってくれてありがとう。』
そういうとスッと
ワニと猫が現れて
やがて
天に召されるように
消えていった。
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