新たな出会い

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七尾鳥(ナナオドリ)は 氷介の方に飛んできて 『私のやすらぎを邪魔する者よ、今宵、水面に映る星天を眺めていたというのに…。』 と、静かに冷たく 言い放った。 氷介は苦しそうに しながら言った。 氷介。 『お前…、一体なんなんだよ?プールに入ったのが気に入らなかったのか?』 七尾鳥。 『私の一番嫌いなことは大好きな夜空を眺める邪魔をされること。後悔しなさい』 そういって七尾鳥は 尾を一気に広げ 氷介の体めがけて 貫こうとした。 氷介は 逃げようとしたが 七本の尾は 範囲が広く 氷介の 右太ももと 左手に 当たってしまった。 氷介は 悲鳴をあげ 横たわり かすかな声で 助けを呼んだ。
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