*部活*

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  <なんだ?あいつ…> 俺は訳が分からず 呆然と皐月の走り去った方を眺めていた。 すると, 直ぐにまた 皐月の姿が視界に入る。 手に,何か提げている。 <…救急,箱?> 「急にどぉした?」 息を切らして戻ってきた皐月に聞くと,一言。 「足」 「は?」 突然゙足゙とだけ言われても 訳が分からず, 無意識の内に疑問詞が口を付く。 「゙は?゙じゃないわよ!  ファールの時転んだでしょ?  足,血が出てる」 皐月の言葉にほだされ, 視線を落とす。
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