*部活*

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    ――得点は2-2でイーブン 残り時間は1分を切った。 ボールは「晃先輩」 <この攻撃を逃したら終わりだ…> 一気に3人のマークを相手にしながらも, ボールキープし続ける先輩。 周りを伺うその視線と 目が合った。 意図を察した俺は, すぐさまマークを振り切って 駆け出す。 そこにドンピシャのパス―― パスの勢いを殺さぬまま 俺は走った。 守りに入って 前を塞いでくるディフェンスを, フェイントをかけて抜き去る。 晃先輩が敵を引き付けてくれたお陰で, 残すはゴールキーパーのみ。 後ろからは敵が追い掛けてくる。 <悩んでる暇はない。落ち着け…> 狙いを定め,足に力を込めると, ボールを ゴールに向けてぶっぱなした。
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