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「お疲れ様です!」
元気な声と共に駆け寄って来た
マネージャーの皐月が,
晃先輩に
タオルとスポーツドリンクを手渡す。
ありがと,と
笑顔で受け取る先輩に
同じく笑顔で返す皐月。
<俺も何か飲みてぇ…>
二人に背を向け
ベンチへ向かう。
「ぁ,星時」
不意に呼ばれ,
振り返った瞬間――
眼前に迫るペットボトル。
反射的に出た手が,
間一髪のところで
なんとかそれをキャッチした。
「っぶねぇ…投げんなよ」
「ナイスキャッチ!」
俺の文句はしっかり無視して,
笑う皐月。
「何が,゙ナイスキャッヂだょ…ったく
危うく顔面衝突するとこだったぞ」
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