寒さと寒気

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まぁ、僕はそんな事は気にしない。幽霊には今まで一回も遭遇した事はないし、僕に霊感があるとは思えない。仮に幽霊が居るとしてもそれが悪霊とは限らないしね。 それに今の世の中、幽霊なんかより人間の方がよっぽど恐い。まぁ、そんな訳でここで住む事ができた。 アパートの自室に入ると中はとてつもなく寒く、僕は真っ先にこの部屋で唯一の暖房器具、電気ストーブの電源を入れた。 電気ストーブからは暖かい熱風が出てきて、冷えきった僕の体を暖めてくれる。 「ふぅ……」 思わずため息が出る。 しかし、ストーブの前に居るだけじゃヒマだ。暖かいけど何もする事がない。 何をしようか? 考えた結果、僕はケータイをいじる事にした。というか他に何もする事がない。
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