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二人は、他愛もない会話をしながら商店街を進んで行く。
すると、一軒のファミレスが見えてきた。
「おっ!サクラ、あそこにする?」
「ホントにいいの?」
「今日は、サクラの為に来たんだから、いいにきまってるじゃん!」
「有り難う。じゃあ行こう。」
その後、普段は食べる事が出来ない食事を二人は幸せそうに頂いた。
どこにでも溢れていそうな光景だが、二人にとっては贅沢過ぎる一時だった。
二人は今、幸せを噛み締める。
実状は、暗く灰色めいた困難な生き方なのだろう。
しかし、二人を包み込む穏やかで優しい和みの色が、不幸などではないと物語る。
そう、二人ともとても幸せだからだ。
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