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商店街の一角の路地裏の更に端にあるボロアパート。 日が傾きかけたこの時間、辺りは夜のざわめきを増し、賑やかになっていく。 そんな中、階段を、一つずつ上がって行く影があった。そのまま玄関の扉を開けて、靴を揃える。部屋に入るなり電気も付けずにソファーに凭れ掛かった。 「ハァ‥‥‥今日も疲れた。」 真っ暗な部屋のカーテンの隙間から漏れる夕闇の薄暗い光りが、部屋の中を微かに照らしていた。 「‥‥アキラおかえり。」 誰も居ないと思われた部屋の中から声が聞こえた。そこに居たのは少年と同じ位の少女だった。
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