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「うおっ!‥‥‥なんだ、サクラかよ!脅かすなよ!」
アキラと呼ばれた少年は、それだけで、大して警戒はしていない様子だ。
「御免為さいね!脅かしちゃって!」
サクラと呼ばれた少女は反省していないのか、悪戯っぽく笑って見せる。
「悪意が見え見えだって‥‥‥」
少年は、呆れ顔と共にソファーから立上がり、部屋の明かりを付けた。
「あっ、そうだ!晩御飯なら作っといたよ!」
「えっ、ホントに?」
「うん!」
アキラは、少し驚いた顔を見せた。
「有り難う!」
「どうも」
そんなやり取りをした二人の顔は幸せに満ち溢れていた。二人はお互いに微笑み合う。
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