髑髏背負う鐘

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 三日月の横顔  銀色の光は、静寂に包まれたそれはそれは大きな門にゆっくりと降り注がれる  門の先にそびえるはそれはそれは背の高い塔  「よい……しょっと」  少年は門の前に降り立つ そしてしばらく立ち尽くし締め切られた門を見つめ 「やっぱりか」 と、人知れずつぶやいた  少年は額に手を当て、静かに考え始めた ……  どこからともなく聞こえるフクロウの鳴き声がどこか孤独を不安にさせる  「まぁ、しょうがねぇ」  意を決したのか、少年は門の近くの壁をよじ登り区切られた敷地の中へと入っていった ばれないばれない  そんな心の声が聞こえる が、しかし………  門をくぐる者を見透かすかのように  ―塔のてっぺんの髑髏は ケラケラと……不気味な笑い声を上げていた―
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