髑髏背負う鐘

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 少女は少年のように小さく背をかがめ、 少年が少女の方を向くと、ニッコリと微笑みを返した  少女は純白のワンピースに身を包み、 ブラウンの髪は緩やかなウェーブを描いて腰までのびている  身長は、しゃがんでいるため詳しくはわからないが……  少女の顔立ちからしてどうみても 少年より三つ四つは年下である  少年もそう感じたのだろう 少年の表情からは  なんだ?……本当に入学式に来た生徒ですか? そんな言葉が読み取れる  少女はその表情を読み取ったのか 口を結んで難しい表情をした  「同い年だよ」  そう……言い放って  ―とある学校の入学式―  ―少年と少女は同じ目的を持った―  少女は指先で自分の耳を指差し、 少年に耳を貸すようにジェスチャーを送る  無論、ジェスチャーで知らせるのは 先程のホールの入口に立つ男性に存在がばれないようにするためである  「考えがあるよ」  少女は耳元で囁いた
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