1章
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「あのね…母さん…」 「なあに?」 母さんは笑顔でこっちを向いた。 「あ、明日入る寮って、実は男子寮なの…」 私は恐る恐る言った。 「あら、そうだったの?」 母さんは驚きもせず、クッキーを食べ続けていた。 「え…いいの?」 「ええ、いいわよ」 あまりにもすんなり許可してくれたので私はあっけにとられた。
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