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その質問は無視して、あたしは立ち上がった。
「もう大丈夫なので。では失礼します」
相手の顔も見ずに、そう言って歩き出した…
つもりだったが、足首に痛みがはしってその場に思わず座り込んだ。
「……っ……」
「おい、大丈夫じゃないじゃん。足首、ひねっただろ。」
少年はあたしの隣に座り、足首をさわった。
「腫れてるじゃん。…ちょっと待ってろ、この書類は資料室だろ?」
あたしは俯いてこくんと頷いた。
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