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階段を降りながらいろんな話をした。
初めて会って、名前も知らない人と話すなんて変な感じ…。
つか、学校でこんなに人と話すの久しぶりだし。
「着いたぞー」
保健室の前で下ろされた。保健室は、先生はいないけど鍵は開いていた。
「よっしゃ、俺が手当てしてやるよ」
さっき話しをしながら、明るくてけっこう強引なところがある人だって分かった。
1回決めたら、貫き通すタイプの人。
だから、あえて断らなかった。
湿布貼って、サポーターを巻かれる。
「いたっ!」
「あ、わり。大丈夫か?」
はにかむような笑顔。
「…大丈夫です」
あたしはその笑顔を見るたび、俯くことしかできなかった。
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