さあ、登校しよう

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「すみません、学校では笑うどころか人と話すこともあまりないので!」 あたしが急に大きな声で言ったからびっくりしてた。 あたしはちょっと得意げな気持ちになった。 「では、失礼します。ありがとうございました」 最後のありがとうは、思いっきり嫌みたらしく言ってやった。 「おい!―……」 後ろから少年の声が聞こえたけど無視して保健室を出た。 やっぱりみんな同じだ。みんなあたしを馬鹿にするんだ。 足首は少し痛かった。 でもそれ以上に心が痛かった。
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