1500人が本棚に入れています
本棚に追加
/184ページ
麻美の自慢話が始まる。
「でさぁ、そいつがどうしてもって言うからぁ、麻美そのままホテル行って~」
「まぢ!?麻美やばあい!可愛いからモテモテじゃん」
「麻美かわいくないよぉ。由美子のほうが可愛いよっ」
「やだーっ、嬉しい!でもやっぱ麻美はこの学校で一番かわいいって」
「ほんと?麻美も嬉しい!」
馬鹿みたいな会話…。可愛いとか可愛くないとか、人それぞれだろ。
あたしはそのグループを、何を考えてるわけでもなく無意識に見つめていた。
「ねぇ、見て見て。笹原がこっち見てる」
グループの1人があたしを指差した。はっとなるあたし。
やべ、ボーっとしてた。
「なに?笹原さん。」
麻美が面白がるように私に声をかけた。
最初のコメントを投稿しよう!