2の7『最期のお願い』

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「さすがに寝れそうにないなぁ…。」   夜、前と同じように三人はベットの上に並んだのだが、前と同じようにはいかなかった。   「ははは…、そうだね。」   さすがに提案者のナナまで苦笑いで頷く。   「もう!二人が大きくなりすぎたからなんだからね!」   あのころはシュンとコトミはまだ中学生。   大きくなるのは当たり前だ。   「まぁ、俺は寝たくないからいいよ。」   シュンは天井を見ながらつぶやいた。   「え?…」   ナナはシュンのほうを見る。   「だって寝たらまたナナが猫に戻っちゃうんだろ?!俺はまだナナと一緒にいたい…。」   「ご主人様…」   ナナはそう言われて、心が温かくなった。   そして   「ねぇご主人様、ちょっと座りなおしましょっか。」   と言って起き上がり、ベットの上にぺたんと座った。   「あっ、うん。」   シュンは返事をして起き上がる。   「もちろんコトミちゃんもね?」   「うっ、うん…。」   そして三人はお互いの顔が見えるようにベットの上に座った。    
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