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「さすがに寝れそうにないなぁ…。」
夜、前と同じように三人はベットの上に並んだのだが、前と同じようにはいかなかった。
「ははは…、そうだね。」
さすがに提案者のナナまで苦笑いで頷く。
「もう!二人が大きくなりすぎたからなんだからね!」
あのころはシュンとコトミはまだ中学生。
大きくなるのは当たり前だ。
「まぁ、俺は寝たくないからいいよ。」
シュンは天井を見ながらつぶやいた。
「え?…」
ナナはシュンのほうを見る。
「だって寝たらまたナナが猫に戻っちゃうんだろ?!俺はまだナナと一緒にいたい…。」
「ご主人様…」
ナナはそう言われて、心が温かくなった。
そして
「ねぇご主人様、ちょっと座りなおしましょっか。」
と言って起き上がり、ベットの上にぺたんと座った。
「あっ、うん。」
シュンは返事をして起き上がる。
「もちろんコトミちゃんもね?」
「うっ、うん…。」
そして三人はお互いの顔が見えるようにベットの上に座った。
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