2の7『最期のお願い』

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「猫の姿に戻っちゃったね。」   コトミはナナを撫でながらシュンにつぶやく。   「ああ、ゆっくり寝てやがる。」   シュンはナナを眺めながらコトミの言葉に答える。   「今度もまた3人が一緒がいいな!」   コトミがそう言うと   「大丈夫、なれるさ…、絶対、絶対にね!」   そう言って顔を上げた。   ブラインドの隙間からは、きれいな満月がよく見えた。
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