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『…―を紹介する…』
(やっべ!HR始まってるし!)
俺…九柳 恵那がどうして遅刻ギリギリなのかというと、部活の朝練の片付けが思いのほか長引いたからだ。
(ちなみにバスケ部だ)
ガラッと教室の前のドア(教卓側)を勢いよく開けた
息を切らして飛び込むと、驚いたように俺を見るクラスメートと担任、そして見たことのない生徒がいた。
いや、見たことのないというより、この学園では見たことがない…
「…葵!?」
俺は半ば裏返ったような声を出してしまった。
まぁ、それもしかたない
目の前には6年前にこの町を引っ越して行った幼なじみ…紅 葵が立っていたのだから。
「えっ!恵ちゃん?」
俺を見て元々大きな瞳を更に大きく見開いている。
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