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「まさか恵ちゃんがこの学校に通ってるとは思わなかったよ!」
僕は、6年ぶりに再会した幼なじみの恵ちゃんと体育館に向かってる。
「葵こそ、なんでまたこの町に?まぁ俺はかなり嬉しいけどな!」
昔と変わらない笑顔を向けてくれる恵ちゃんに僕はすごく安心してた。
(正直、すごく不安だったんだよね…2年生の2学期なんて中途半端な時期に来たから…)
「…うん、父さんの転勤先がこっちの方だったから、元の家に戻ろうって話になったの」
僕は隠したつもりだったけど顔に出てたみたい。
恵ちゃんはすぐに気づいてた。
「よしよし、俺が一緒にいてやるからな!何も不安に思うなよな」
恵ちゃんが僕の頭をガシガシと混ぜた。
乱暴だけど優しくて、僕の不安はきれいになくなってた。
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