昔馴染編

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ところで、僕たちがどうして体育館に向かってるのかというと、これから始業式だから クラスでHR(ホームルーム)の後に、始業式で全学年に連絡事項と着任式をやって教室に戻り清掃、それから放課らしい。 「――葵、着いたぞ」 「……―――ぇふっ!」 気づいたら体育館に着いていて、考え事をしていた僕は立ち止まった恵ちゃんの背中に顔面からぶつかった。 「……いひゃぃ…」 ちょっと涙目で訴えると、なんだか恵ちゃんの顔が赤いような気がする。 「……え、あ、わりぃ…」 僕は、恵ちゃんの額に手を伸ばした。 「なっ!…」 「…うん、熱はないね。顔赤いけど大丈夫?」 「…あ、大丈夫!ありがとな!」 また赤くなった気がしたけど、恵ちゃんが言うなら大丈夫だよね! 体調悪いとかじゃなくてよかった! 「ほ…ほら!行くぞ!」 恵ちゃんはそのまますぐに体育館に入っていく。 僕もその後に続いて入った。
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