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昨日の放課後、部活が終わって昇降口に向かった。
俺の隣の下足入れ…葵のところには靴が入っていて、俺は嫌な予感がした。
もし、葵の身に何かあったら…
そう思うと同時に俺は校内を走り回っていた。
始めは教室を見て、すぐに全部の教室と講義室らを見て回った。
トイレの個室も1つ1つ見て回ったらかなりの時間が経ってしまっていた。
残りは特別棟
俺が探している間に帰ったのかもしれないと思い、昇降口を経由して行こうと通ったとき、小さな影が見えた。
「あ!葵どこにいたんだよ!探したんだぞ?」
思わず大声を出してしまったが、俺は葵の姿を見てすごく安心した。
葵は校内を歩いていたらしい。
俺に言えば一緒に見て回ることが出来たのにと思う。
それに、葵は自分が迷子になるから心配かけたと思ったようだ。
迷子になるだけならまだましだ
俺が心配したのは、なにかの事件に巻き込まれること…
「あ!恵ちゃんおはよっ」
「はぁ~…おはよ」
あ、思わずため息が…
「ぅん?恵ちゃんどうしたの?」
上目遣いで聞いてくる葵にドキッとした。
(ああ!もう!このかわいさが心配なんだよ!)
心の中で葛藤するが、言葉に出せるわけもなく…
「…その顔、あんまり外でするなよ」
「?」
注意はしてみたが、葵に伝わるわけもなく、変な目で見られてしまった。
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