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そこにいたのは、SOS団雑用係兼平団員のキョンだった。
「あんたこんなところで……」
「ハルヒさん、ここにいたんですね?」
…ハルヒ、さん?
「はぁ? 何がハルヒさ……」
「探しましたよ? では、こちらへ!」
ぐいと腕を引っ張られる。すると耳元で、
「ハルヒっ、逃げるぞ!」
とあたしの手をにぎりしめ全速力で駆け出す。
「ぇ? あ、ちょっと!」
あたしも後に続く。
直ぐさまナンパ男も追いかけてくる。
「もっと全速力で走れよ!!」
「走ってるわよ!」
「ほら、スピードあげるぞ」
「ぇ、ちょっと、これ以上は無理!!」
「無理じゃない!」
スピードがあがり、私の手とキョンの手が放れる。
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