ベルガモット

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不思議なものだ。こんなにふと訪れるのだろうか。 そして誰かが心の中で呟いた。 「諦めたんだよ」 途端に笑いが込み上げてくる。しかし、一人で考え込んで周りが気を使っている状態の今、笑うことなんて出来ずに必死に我慢していた。 我慢…すればする程、口元が緩む… ニヤニヤ。 ニヤニヤ。 考え込んでいる振りをして口元を手で覆い隠す。 あ。 駄目だ。
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