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ふ、と目が覚めた。
どうやら眠っていたらしい。
あの時ユウがした話は未だに私の胸の中に残っている。
『恋は麻薬だ』
ユウはそう言った。
私は大学に通うようになっても、あの時のユウの言葉が分からないでいる。
恋というものはそこまで悪いものでもないと思う。
だってその恋があるから私はいまとても幸せだ。
これがユウの言う依存だとしても、ユウの言うような酷い結果にはならないと想う。
きっとあの時のユウは自分が体験したことのない領域に対しての、漠然とした不安しかなかったんだ。
だからあんなことを言って、屁理屈を言って恋をすることを嫌がる自分を正当化しようとしたんだと想う。
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