14995人が本棚に入れています
本棚に追加
/730ページ
────。
ロックが周りを見渡すと丁度良く女の子が歩いてくるその手に一杯一杯に荷物を持っていてとても辛そうに見えるが新学期だからだろう足取りは軽く見える。
ロックは少女に近付き、こう問う。
「すみません、転入生なんですけど学園長室の場所を教えて貰えませんか?」
その問いに答えて貰ってはいオシマイ。それだけたったそれだけのはずだったのに少女は何か俺の顔を凝視して考え事をしている。
「何か?」
少女はロックの髪に手を掛け瞳が見える位置まで上げると眼を見開き。
「あなたロックなの?」
正直驚いた。確に俺は政府に追われる身だが実名を知られるような真似はしていない。じゃあ何か?いやここは故郷だ知られていても不思議ではない。
「なんで俺の名前を知ってる?」
「え!?私分からない?」
うん?と首を捻り考える。恐らく後者だっんだろうが。これは不味いな分からない。あとヴァル笑ってんな。
「いや、誰だ?。」
そう聞くと。
少女は顔を赤くしながら。
「ツッ!!……馬鹿っ!!」
いきなりに拳をあげ殴ってきた。
それをヒョイっと避けると彼女は恥ずかしかったのか更に顔を赤らめてどっかに行ってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!