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シンっと、ロックが入った瞬間今までの騒ぎが嘘のように教室に静粛が広がる。
若干嫌大分焦っているのが自分でもわかるがジルバが「挨拶しろ。」と目で促すので仕方なく挨拶をする。
「今日から皆さんと学園生活を共にさせて頂く事になりました、ロック・アーヴィングです。俺自身あまり魔法に長けるわけではありませんが皆さんと楽しくやっていけたらなっと思います。……どうか宜しくお願いします。」
と一息で言いきり最後に一礼をいれると。
どっと教室が今までの比じゃない程に盛り上がる、黄色声に叫び声まで聞こえる。
(まぁ掴みは中々。)
「お前らぁ静かにしろ。」
パンっとジルバが手を叩きその場を静める、その言葉を聞き段々と静まる教室。
すると不意に机を叩いたんだろう「ダンッ。」と鈍い音がするのと同時に
「ロック!?」
呼ばれた方を見ると後方の席に今朝会った少女が立っていた。
「スカーレット静かにしろぉ。」
ジルバに注意を受けると少女は周囲を確認し状況を悟ったのか顔を赤くしてあわてて席に座る。
(スカーレット?)
むぅ。と顎に手をかけ考えるが「アーヴィング」と不意にジルバに呼ばれ考えるのを辞める。
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