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寮に入ると既にミリアは受け付けで事務員らしき人と話している。
ロックはフロントのソファにマナを下ろし自分も腰を落とし遠巻きにミリアの方を見る。
「編入生の2学年Aクラスロック・アーヴィングです。」
「ロック・アーヴィング……ロック…ロ…ロザ…ロック・アーヴィング。
在りました677号室ですね。あの、鍵は本人じゃないと渡せませんが。」
「はい?」とてっきりロックは自分の後ろに付いて来ていると思っていたらしく。あわててロックを探すとあろう事かロックは他人事の様にソファで茶を決めこんでいる。
「ロックなんで休んでるの!?早く来なさい!!」
了解と手で返しミリアに近付く。
するとミリアはこちらを指差しながら事務員なにか説明して何か鍵を受け取っている。
「はい貴方の鍵。」
事務員から受け取った677と刻まれた鍵をそのまま渡される。
「すまない。」と言う様に軽く手を挙げると。
「まぁいいわ私はマナを部屋に置いていったら貴方の部屋に行くからね。」
さも当然のようにミリアが言うとロックはん?と首を捻りながら考えるようにする。
「いやお前俺の部屋に来るのか?」
「当然でしょ私は貴方が引っ越した次の月に盗賊に村が襲われたなんて聞いてどれだけっ…どれだけ心配したと…。
いいわね?一時間もしないで行くから部屋しっかり整理しといてね。」
少し興奮気味にそう吐きすてると返事を聞かない内にマナの方に行ってしまった。
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