Scene03

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30分程ヴァルと他愛の無い話しをしているとコンッっとドアからノックの音が聞けえる。 「入っていいぞ」 「お邪魔します。」 と言いながら入ってくるミリアの目は右往左往しており端から見たら挙動不振だ。 「どうした?何かあったか?」 「どうしたもこうしたも一応私もスカーレット家の長女ですし、誰かに男子の階を歩いてるのを見られたら…。」 フムと口に手を当てる。 「そうか、貴族って奴も大変だな まぁそれはそれでお前何も食ってないか?一応パスタ作ったんだが。」 キッチンを指しながら言うと、ミリアはけげんな表情を浮かべる。 「ロックが作ったんですか?あの一人じゃ何も出来なかったロックが!?」 「一人じゃ何も出来なかったのはお前だ。 食わんのか?」 「食べます。」 と机を叩きながら叫ぶ、照れ隠しだろうか。
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