Scene03

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「…美味しい。」 「ん、そうか? 麺は市販の物だしパスタなんて誰が作っても変わらなくないか?」 「いや私が作るより全然美味しいよ。」 「それはお前……比較する物が悪いな。 俺はミリアが作ったサンドウィッチを食べて3日程寝込んだ覚えがあるぞ。」 なにを言っているんだ。と諭す様に真剣な顔で言うと。 顔を真っ赤にしたミリアが机を叩きつける。 お前止めれ机叩き過ぎ。 「すぐ赤くなるのも昔のままだ。」 そう言って優しく微笑む。 「まぁいいわ、私は色々貴方に聞きたい事があるの。 まず盗賊に襲われたのに無事な理由。」 ビシッとフォークを目の前に突きだしながら言う。 ロックは大きくため息を漏らすと話し始めた。 「まぁお前ならいいか。」 と言うと小さく苦笑いして続ける 「俺の引っ越した村には覇王と契約する為の器が奉られていたんだ。」 「覇王」の言葉にミリアは驚きを隠せないようだ。
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