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「…美味しい。」
「ん、そうか?
麺は市販の物だしパスタなんて誰が作っても変わらなくないか?」
「いや私が作るより全然美味しいよ。」
「それはお前……比較する物が悪いな。
俺はミリアが作ったサンドウィッチを食べて3日程寝込んだ覚えがあるぞ。」
なにを言っているんだ。と諭す様に真剣な顔で言うと。
顔を真っ赤にしたミリアが机を叩きつける。
お前止めれ机叩き過ぎ。
「すぐ赤くなるのも昔のままだ。」
そう言って優しく微笑む。
「まぁいいわ、私は色々貴方に聞きたい事があるの。
まず盗賊に襲われたのに無事な理由。」
ビシッとフォークを目の前に突きだしながら言う。
ロックは大きくため息を漏らすと話し始めた。
「まぁお前ならいいか。」
と言うと小さく苦笑いして続ける
「俺の引っ越した村には覇王と契約する為の器が奉られていたんだ。」
「覇王」の言葉にミリアは驚きを隠せないようだ。
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