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ミリアは時計を見ると「もうこんな時間。」と胸の前で手を叩きながら言う。
「そうだな明日も学校だし、そろそろ帰った方がいいかもな。」
「うん、じゃあ私帰るね。」
と言って玄関に向かいドアノブに手をかけると「あ。」と何かを思い出した様にこちらに向き返る。
「貴方自己紹介の時ですます口調で喋ってたけど明日からもそうするの?」
「そのつもりだが?」
「貴方目付き悪いからあんまり似合わないわよ。
じゃあまた明日ね。」
そう言ってバタンと扉を閉じて帰っていった。
「似合わない…か、ヴァルどう思う?」
『正直気色悪いねぇ。』
「やめるか。」
ふぅと大きくため息をついてうなだれる。
────。
寮のとある部屋。
「あれぇ?ロックから手紙だよ。
気配消したのになぁ。」
少年は机の上にある手紙を見ながら笑みをみせる。
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