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授業開始のチャイムがなると訓練場のドアが開いて40過ぎだろう顎に髭を蓄えた男性が入ってきた。
男は生徒を周りに集め座るよう指示する。
「今年始めの授業だな、基本去年と変わることは無いが確かこのクラスには編入生がいるな……ロック・アーヴィングか手を上げてみろ。」
ロックが手を挙げると
(いい感じに手にマメを作っている…生傷も見えるな首まわりや耳を見ても…雰囲気に至っては中々。)
「そうだな、お前の実力が知りたいアッシュ相手してやれ。」
「はい。」と返事をして立ち上がるアッシュと呼ばれる金髪の少年はのジルバが言う所のいかにも良いところのお坊っちゃんの様だ。
「俺6限で似たような事やるのにな。」そう小言を呟くと、「ロックあのアッシュって奴は色々と面倒臭いからね苦戦しといて損はないよ。」横でアゼルがそう言う。
「アーヴィング武器はいるか?」
(さすがにヴァルは出せないか。)
先生から片手剣を受けとるとアッシュが待つ訓練場の中央まで行く。
「そうだな始めの合図から相手の気絶、降参かこちらからの止めの合図まででいいか?」
二人は目で返事を返す。
「では、始め。」
合図と共に二人は互いに向かって走り出す。
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