14996人が本棚に入れています
本棚に追加
/730ページ
『彼』の声で状況を把握したのか肩まで伸ばした黒髪に真紅の瞳を隠す青年ロックは他人から見えない様に少し顔を倒す。
『悪いな、ヴァル。で報告の方は?』
念話という初歩魔法で彼にそう返す。
『別に良いさ恥をかくのはお前だからね主、報告はそろそろ着くみたいだねぇ……王都ベンヒィカに。』
『…そうか。』
何故。今『彼』と話すのが、恥なのか説明が必要だろう。
それは『彼』が『剣』で今彼等がいる場所が馬車の荷台の中だからである、当然他にも人はいて剣に向かって話しかけるかれは随分滑稽に見える。
最初のコメントを投稿しよう!