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龍「な…んなんだよ…なんなんだよお前は‼」
御堂は傍にあった角材を拾い、振り上げながらそれに接近した。
彼はもう悟っていた。それに勝てないことを。
だが逃げることはできない。
助けも来ない。
何が愚行で何が賢い選択なのか、もはやわからなかった。
?「………」
龍「あああああっっ‼」
詩「あ、危ない‼」
それは立ち尽くしたまま動かない。
御堂は勢いよく角材を振り下ろした。
角材はそれの頭部に当たり、バキッと音を起てて折れた。
だが、それには傷一つついていなかった。
龍「∑あがっ⁉」
それは後ずさりする御堂の首根っこを掴み、持ち上げた。
青「…俺がなんなのかって?教えてやるよ。俺は……四ノ宮、青葉だ‼」
そう言い放ち、青葉は御堂を思いきり放り投げた。
御堂は壁に激突し、「ギャア」と一言発して倒れ込んだ。
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