目覚め

2/18
前へ
/564ページ
次へ
母「青葉❗早くしないと遅刻するよ‼」 青「わかってるよ…ったく」 二階の寝室で着替えを終え、最後にネクタイをキュッと締める。 これで準備完了っと。 俺の名前は四ノ宮青葉(しのみやあおば)。晴欄高校に通う17歳だ。 学力中の上、運動神経そこそこ、ルックス普通…一見どこにでもいる高校生。 でも俺には普通の人には無い特別な力がある。 それは、魔法が使えるってこと。 そう、俺の正体は魔女なんだ‼ 勘違いするなよ? 魔女ってのは女だけじゃない。男の魔女だっている。 まぁ魔女とは言っても、普通の高校生となんら変わりはない。 それに、魔女には掟もある。 それは、人前で魔法を使ってはいけないってこと。 その昔…人と魔女は争った。 そして、多くの血を流した。 同じ過ちは二度繰り返してはならない。 そう、俺達魔女は… 母「青葉‼聞いてんの💢⁉」 青「聞いてる❗もう行くから‼」 ったく、ゆっくり自己紹介させろっつーの。 ぶつくさ文句を言いながら、青葉はトントンと階段を下った。 青「朝食いらないから~」 玄関で素早く靴に履き変え、青葉はドアをガチャっと開けた。 母「ほらっ、お弁当❗」 青「っと❗行ってきま~す❗」 母親の投げた弁当箱を右手でキャッチし、青葉は軽快に走っていった。
/564ページ

最初のコメントを投稿しよう!

646人が本棚に入れています
本棚に追加