646人が本棚に入れています
本棚に追加
母「青葉❗早くしないと遅刻するよ‼」
青「わかってるよ…ったく」
二階の寝室で着替えを終え、最後にネクタイをキュッと締める。
これで準備完了っと。
俺の名前は四ノ宮青葉(しのみやあおば)。晴欄高校に通う17歳だ。
学力中の上、運動神経そこそこ、ルックス普通…一見どこにでもいる高校生。
でも俺には普通の人には無い特別な力がある。
それは、魔法が使えるってこと。
そう、俺の正体は魔女なんだ‼
勘違いするなよ?
魔女ってのは女だけじゃない。男の魔女だっている。
まぁ魔女とは言っても、普通の高校生となんら変わりはない。
それに、魔女には掟もある。
それは、人前で魔法を使ってはいけないってこと。
その昔…人と魔女は争った。
そして、多くの血を流した。
同じ過ちは二度繰り返してはならない。
そう、俺達魔女は…
母「青葉‼聞いてんの💢⁉」
青「聞いてる❗もう行くから‼」
ったく、ゆっくり自己紹介させろっつーの。
ぶつくさ文句を言いながら、青葉はトントンと階段を下った。
青「朝食いらないから~」
玄関で素早く靴に履き変え、青葉はドアをガチャっと開けた。
母「ほらっ、お弁当❗」
青「っと❗行ってきま~す❗」
母親の投げた弁当箱を右手でキャッチし、青葉は軽快に走っていった。
最初のコメントを投稿しよう!