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女の人は担任の落合先生というらしい。背が少し高く、ホッソリした体育の先生だった。
落合先生の話を少しだけ聞いてから、ゾロゾロとみんなで体育館に移動する。
「たっちゃ~ん。面倒くさいね~。」
「うん。まぁ、仕方ないし、しばらくは面倒なのは我慢しな。」
ちぇっ。大人でやんの。つまんねーなぁ。
俺は気を紛らわそうとして、面白いことでもないかと周りを見渡した。
周りは知らない人ばっかりで少し、新鮮だった。
キョロキョロしていると、俺の視線はある1点へと釘付けとなった……。
この時はまだ……この気持ちが恋だと気付いてはいなかった。
そして……この恋が……俺を変えるなんて、知るよしもなかった。
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